5月は新緑が美しく、季節の移り変わりを感じられる時期です。
日本では多くの伝統行事や祭りが開催されるほか、暦の上での節目も迎えます。
本記事では、5月に行われる祝日や伝統行事の由来、意味、さらにはこの時期ならではの食文化について詳しく紹介します。
5月1日:メーデー
メーデーは、労働者の権利を守るための国際的な日であり、世界各国で様々な形で祝われています。
日本でも労働組合による集会やデモが行われ、労働条件の改善や賃金の引き上げ、労働環境の向上などを求める声が上がります。
この日は労働者が団結して社会的な課題について考える機会となっていて、一部の企業や自治体では労働に関する講演会やワークショップが開かれることもあります。
さらに、労働運動の歴史や意義を再認識する日として、各地で記念イベントやパレードが開催されることもあり、労働者の連帯を示す重要な日となっています。
5月2日頃:八十八夜
八十八夜は、立春から数えて88日目にあたり、農作業の重要な目安とされている【雑節】と呼ばれる暦です。

ゴールデンウィーク
5月に入るとゴールデンウィークも後半ですね。


5月3日:憲法記念日
憲法記念日は、日本国憲法が施行されたことを祝い、平和と民主主義の大切さを考える日です。
この日には、日本中で憲法について学ぶ講演会や討論会が開かれ、憲法がどんな役割を果たしてきたのか、これからの課題は何かを話し合います。
また、新聞やテレビでも憲法に関する特集が組まれ、多くの人々が憲法について考える機会になっています。
5月4日:みどりの日
自然に親しみ、環境保護について考える日として制定されています。

5日:こどもの日・端午の節句
こどもの日には、こいのぼりを飾り、柏餅やちまきを食べる習慣があります。

5月5日〜19日ごろ:立夏(りっか)
立夏は二十四節気の一つで暦の上で夏の始まりを示し、日差しが強まり、気温が上昇する時期です。

第二日曜日:母の日
母の日には、カーネーションを贈る習慣があり、家族で感謝を伝える日となっています。

5月20日〜6月4日ごろ:小満(しょうまん)
小満は二十四節気の一つで、草木が成長し、陽気が満ちる時期を意味します。

5月に楽しむ行事食
端午の節句の柏餅やちまき、初夏の旬の食材を使った料理が楽しめます。
ちまきは関西地方、柏餅は関東地方で親しまれ、それぞれに地域の特色があります。
柏餅

柏餅は、もち米の粉を練って蒸したもちもちとした食感の餅の中にこし餡や粒餡が入っていて、柏の葉で包まれています。
柏の葉には香りがあり、食べる際には葉を外して食しますが、その独特の香りが餅に移るのが特徴です。
柏の葉には防腐効果があり、古くから保存食としても活用されてきました。
柏餅は、子供の健やかな成長を願う意味を持ち、柏の葉には新しい葉が出るまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄の象徴ともされています。
ちまき

ちまきはもち米を笹の葉で包み蒸した細長い形をしています。
関西地方では餡が入っていないものが主流ですが、米粉で作るものや砂糖を加えた甘いちまきや、醤油で味付けしたものなど、地域ごとに異なるバリエーションが楽しめます。
ちまきは、邪気を払うとされ、関西地方を中心に食されます。
新茶
5月は新茶の季節でもあり、摘みたての茶葉を使用した料理や飲み物も楽しめます。
八十八夜に収穫される新茶は香り高く、栄養価も豊富で、特にビタミンCが多く含まれることで知られています。
新茶を使ったスイーツや茶粥も人気があり、さわやかな風味が季節の味覚を引き立てます。
新茶は、摘みたての茶葉を急須に入れ、適温のお湯で淹れることで、香りと甘みが最大限に引き出されます。
新茶は八十八夜の頃に収穫され、香り高く、爽やかな味わいが特徴です。
初鰹(はつがつお)
5月は初鰹が旬を迎える時期でもあり、この時期ならではの味わいがあり、特に関東地方では「初鰹を食べると長生きする」と言われ人気があります。
刺身やたたきにして食べるのが一般的で、さっぱりとした味わいが特徴です。
筍(たけのこ)
筍もこの時期に美味しくなり、煮物や天ぷら、炊き込みご飯、炒め物など様々な料理に使われ、ほのかな甘みと独特の食感が魅力です。
そら豆

そら豆はさやのまま焼いたり、塩茹でにしたりして、旬の味覚を楽しむことができます。
これらの行事食を通じて、季節の恵みを存分に味わうことができます。
5月の伝統文化:祝いと祭り
5月は皐月(さつき)とも言われます。
「皐月(さつき)」は旧暦の5月を指し、田植えの時期に関連すると言われています。
語源には諸説あり、一説には「早苗月(さなえつき)」が変化したものとも言われていますが、この時期には日本全国で田植えが行われ、稲作の成功を祈る祭りが各地で開催されることもあります。
春の訪れを祝う各地の祭り
葵祭(京都)
京都の葵祭は、毎年5月15日に行われる京都三大祭のひとつで正式名称は「賀茂祭」です。
平安時代から続く伝統的な祭りで、豪華な平安装束をまとった行列が市内を練り歩くことで知られています。
博多どんたく(福岡)
5月の代表的な祭りの一つ博多どんたくの正式名称は「博多どんたく港まつり」で華やかなパレードや、伝統的な「どんたく踊り」が特徴です。
毎年ゴールデンウィークの5月3日と5月4日に開催されます。
5月の季語
5月は春から夏への移り変わりの時期であり、自然界も大きな変化を見せます。
そのため、季語には新緑の美しさや動植物の活発な活動が反映されているものが多く見られます。
- 若葉
- 青葉
- 蛙の鳴き声
など初夏の風情を感じる季語が多くあります。
例えば、「風薫る」という季語は、5月の爽やかな風が緑の香りを運ぶ情景を表現しており、新緑が生い茂る頃の心地よい風を感じさせます。
また、「藤の花」は、優雅に垂れ下がる紫色の花が印象的で、初夏の象徴として和歌や俳句によく詠まれます。
さらに、「田植え」や「苗代水」といった季語も5月ならではです。
また、「かっこう」や「ほととぎす」といった鳥の名前も5月の季語として親しまれています。
これらの鳥はこの時期にさえずり始め、新しい季節の訪れを告げる役割を担っています。
特に、ほととぎすの鳴き声は日本の古典文学にもよく登場し、昔から初夏の風物詩として親しまれています。
このように、5月の季語には自然の息吹を感じさせる言葉が多く含まれていて、日本人の生活や文化に深く根ざしています。
5月の暦と行事の一覧!季節のイベントや行事食 のまとめ
5月は祝日や行事が多く、日本の文化や歴史を感じられる季節です。
新緑が美しく、心地よい気候の中でさまざまな祭りや伝統行事が行われます。
各地で開催される祭りでは、古くから伝わる風習や郷土芸能が披露され、多くの観光客や地元の人々が一緒になって盛り上がります。
また、5月は農作業の重要な時期でもあり、田植えの始まりを祝う祭りや収穫を願う儀式が全国各地で行われます。
食文化においても、端午の節句では柏餅やちまきを食べる風習があり、これらの伝統的な行事食を味わうことで、季節の変化を実感することができます。
さらに、初鰹や筍、新茶などの旬の食材を使った料理が楽しめるため、食を通じても日本の風情を感じることができます。
過ごしやすくなってきた気候に加え5月にはゴールデンウィークがあり人の動きも活発になりそうな月ですね。

