日本には「山の日」という祝日があり、毎年8月に祝われます。
山の日は、2014年4月に国会で「国民の祝日に関する法律」の改正案が通過し、制定されました。
この記事では、「山の日」がどうして始まったのか、そしてそれがどんな意味を持つ祝日なのかをみていきましょう。
山の日について

山の日は2014年に始まった日本の新しい祝日です。
この祝日は日本の国民の祝日としては16番目となり、1996年に設けられた「海の日」から20年ぶりとなる祝日として制定されました。
法律は2014年に成立しましたが、実際に施行されたのは2016年の1月1日で最初の山の日は2016年8月11日となっています。

8月には祝日がなかったのでうれしかったですね
山の日は他の祝日と違って、特別なイベントや歴史があるわけではありませんが、この祝日は「海の日」ができたのをきっかけに作られました。
山の日の始まりについて
「山の日」は、日本に昔からある特別な山の伝統が理由で作られたわけではありません。
1996年に「海の日」が祝日になったことで、山の大切さを伝えたい山岳団体や自然保護団体が「山の日」も作りたいと考えました。
日本はほとんどが山や海に囲まれていて、海だけでなく、山からもたくさんの恩恵を受けて生活しています。
「海の日」ができた後、山梨県などでは自分たちで「山の日」を始めましたが2010年には、日本山岳協会などが中心となって「山の日」を作ろうとする動きが強くなり、全国に広がっていきました。
2013年には、政治家たちもこの動きに参加し、「山の日」を祝日にするための活動がさらに進み、最終的には具体的な日付が決定されました。
山の日はいつ?
山の日は毎年8月11日に決まっています。
山の日は毎年同じ日で、ハッピーマンデー制度には含まれません。
2021年は新型コロナの影響でオリンピックが1年延期されたため、山の日は8月8日(日)で、次の日の8月9日(月)が振替休日となりましたが、2022年からはまた8月11日に戻りました。
山の日が8月11日になった理由
山の日が8月11日に設定されたことには、はっきりした理由はありません。
当初の山の日の案をご紹介します。
山の日6月の第1日曜日案
元々は「6月の第1日曜日」が山の日になる予定でした。
その日は多くの場所で山開きが行われるため、適していると思われました。
また、6月には他の祝日がないため、この時期に新しい祝日を作る案に賛成する声が多かったのですが、日本では4月の終わりから5月の始めにゴールデンウィークという長い休みがあり、そのすぐ後に新しい祝日を作ることに反対が予想されました。
さらに、6月初旬は雪が残る山も多く、山開きには向いていない場所もありました。
山の日8月案
6月が適切でないということで、8月に山の日を設ける案が出ました。
8月は他に祝日がなく、お盆休みという大きな連休もあるため、影響が少ないとされたのとあわせて、8月はハイキングに適した季節で、多くの人が山を訪れます。
8月12日案
最初に提案されたのは8月12日でしたが、この日は1985年の日航ジャンボ機墜落事故があった日なので、祝日とするのに反対意見が出て、最終的にはお盆の期間中に設けることを前提に一日早めて8月11日に決まりました。
8月11日案→決定
- 「8」の漢字「八」の字が山の形に似ている
- 「11」は二本の木や一本の道を連想させる
ともされ、視覚的なイメージもあります。
これが山の日としてこの日付を選ぶ一因となったのかもしれません。
山の日がハッピーマンデーにならなかった理由
ハッピーマンデー制度は、公務員や大企業で週休二日制が広まっているために始まりました。
この制度により、法律の改正が行われると、祝日の日付を変更することができるため祝日を月曜日に設定して、連休を作り、休みを楽しむ時間を増やすことが目的です。
現在、成人の日や海の日などがこの制度に含まれています。
それでは、なぜ最新の祝日である山の日はこの制度に含まれていないのでしょうか。
その理由は主に2つあります。
8月12日は外すという考え
まず、山の日を8月12日にしようという初めの案は、1985年に群馬県の御巣鷹山で起きた大きな飛行機事故と重なったため、その日と重ねるにはふさわしくないと考えられ、最終的に8月11日に変更されました。
もう一つの理由は、ハッピーマンデー制度を使って「8月第2月曜日」とすると、数年ごとに事故の犠牲者を追悼する8月12日が祝日になる可能性があるため、この日を楽しむ日にするのは適切ではないと判断されました。
お盆休み
多くの中小企業では、お盆休みが8月13日から15日の3日間で設定されていることが一般的です。
山の日が導入された当初、8月12日を含めることで4日間の連休を作ることが考えられていましたが御巣鷹山で起きた大きな飛行機事故と同日の8月12日を外しました。
現在、8月11日が山の日になったことで、12日に有給休暇を取って、お盆休みに突入という連続した休みの取り方をする人もいます。

土曜・日曜の並びによっては7日間から9日間の長い連休になることもありますね
しかし、もしかしたらハッピーマンデー制度の導入で山の日も固定日の祝日ではなくなる可能性もあるかもしれません。
海の日はもともと7月20日でしたが、2003年の法律改正により、現在は7月の第3月曜日に設定されています。同様に成人の日や敬老の日、体育の日(現在のスポーツの日)もハッピーマンデー制度により月曜日に移動されました。
山の日が8月11日に設定されているには特別深い理由がないため、連休とならない年もあるため、山の日も将来的には「8月の第○月曜日」として設定される可能性もあるかもしれませんね。
日本の美しい名山

日本には特別な認定を受けた名山がいくつかありますが中でも「日本三名山」と言われているのが富士山、立山、白山です。
富士山
山梨県と静岡県にまたがる活火山で、標高3776メートルの日本最高峰です。2013年には世界遺産に登録されました。
立山
立山は、富山県の飛騨山脈にある山で、大汝山、雄山、富士ノ折立のは3000メートル近くの高さの三つの峰から成ります。
白山
白山は、石川県と岐阜県の県境にある標高2702メートルの活火山です。白山周辺は国立公園に指定されていて、クロユリの群生地としても知られています。
山の日はいつ?由来や8月11日の理由と込められた意味のまとめ
国民の祝日「山の日」は毎年8月11日に設定された由来をお届けしました。
山の日だから山にちなんで登山をしたり山の風景を撮影するのもいいかもしれませんね。
山の日という祝日ができたおかげで、有休を入れてお盆休みを長く取ることもできますが、その1日だけでも祝日(休み)が増えるということが何よりうれしいです。
個人的にはハッピーマンデーもいいですが、ポツンと週の間にある祝日がほしいタイプなので山の日のようにハッピーマンデーになっていない祝日がありがたいです。