春の終わり頃を示し、多くの作物に恵みをもたらす雨が特徴の時期の穀雨(こくう)です。
この時期には、夏の訪れを感じさせる「八十八夜」と「土用」という二つの日が含まれています。
春特有の不規則に降るこの時期の雨は、作物の種が芽吹くのを助け、野菜や花にとっても非常に重要な役割を果たします。
字の通り穀物を潤す雨の時期「穀雨(こくう)」です。
今回は「穀雨」という節気がどのような意味を持ち、どんな背景があるのかや「穀雨」の時期に旬を迎える食べ物や花についてをご紹介します。
- *この記事からわかること*
- ・穀雨とはどのような時期?
- ・今年の穀雨はいつ?
- ・穀雨の時期に旬を迎える食べ物や花は?
晩春の時期!穀雨(こくう)とは
穀雨(こくう)とは、二十四節気の中で春の5番目に位置する時期で、清明(せいめい)の後、次に訪れる立夏(りっか)の前に来ます。
穀雨の時期には作物が育ちやすい雨が降り、種まきや田植えに適した時期であるため、農業に携わる人々にとっては重要な目安となっています。
春の不安定な天候もこの時期には落ち着きを見せ始め、日差しも徐々に強まります。
この時期を過ぎると、季節は春から初夏へと移り変わっていきます。
穀雨(こくう)の期間
穀雨は、だいたい毎年4月20日頃で、次の節気である「立夏(りっか)」までの約15日間がその期間です。
2025年:4月20日(~5月4日まで)
2026年:4月20日(~5月4日まで)
2027年:4月20日(~5月5日まで)
穀雨(こくう)に楽しむ晩春
穀雨(こくう)の時期を実感できるような行事や味わえる食べ物、見頃を迎える花をご紹介します。
穀雨(こくう)の期間の関連行事
穀雨(こくう)の時期に行われる主な行事やイベントです。
端午の節句
今では5月5日を端午の節句としていますが、元々は旧暦で梅雨の時期に行われており、鯉のぼりは雨を通り抜ける魚をイメージしていました。
八十八夜
毎年春が始まる立春から88日後の日を「八十八夜」と呼びます。これは大体5月2日ごろにあたり、夏への準備を始めるのに適した吉日とされています。
穀雨(こくう)に楽しむ季節の食材
晩春の穀雨に旬を迎える食材です。
タケノコ(筍)

この時期限定で味わうことができる春の食材で特に美味しいとされているのは5月の終わり頃までです。
タケノコは収穫後すぐにアクが出始めるため、新鮮なうちにアク抜きを行ったタケノコは、炊き込みご飯やお味噌汁、天ぷら、煮物など、さまざまな料理で楽しむことができます。

タケノコの煮物を天ぷらにすると美味しいですのでぜひ試してみてください。
メバル

淡白で上品な味わいが特徴のメバルは春の訪れを告げる魚として知られていて3月から6月にかけてが旬とされています。
煮物や焼き物、揚げ物など、どのような調理方法にもよく合います。
穀雨(こくう)の時期の花々とその見頃
清明の時期に見頃を迎えるおすすめの花をいくつかご紹介します。
藤(ふじ)
藤棚に垂れ下がる紫の花は、4月の中旬から5月の後半にかけて開花します。
牡丹(ぼたん)
春牡丹は4月から6月にかけて開花し、特に4月の後半から5月にかけてが最も美しい見ごろとされています。
一方、寒い時期に咲く寒牡丹は10月の中旬から1月頃に開花します。
スズラン(鈴蘭)

4月から6月にかけて咲き、特に4月の後半から5月の初めにかけてが見ごろです。
二十四節気の穀雨(こくう)はいつ?意味や次の節気などのまとめ
穀雨とは春の終わりごろにあたる時期で、この頃は畑や作物を潤す心地よい春雨がよく降ります。
霜の心配もなくなり日差しが強くなるため、種まきに最適な時期とされてきました。
この時期の終わりには「八十八夜」あり、その日に摘んだ新茶は縁起物とされています。
春のこの時期は、タケノコのような旬の食材が豊富になるほか、美しい春の花々が見頃を迎えます。雨が上がると、暦では夏を迎えます。
夏目前の、晩春を楽しんで過ごしたいですね。
