映画の情報を見ていると、「先行上映のお知らせ」を目にすることがあります。
なんとなく行ってみたいなとは思いつつ、「どうやったら行けるのか」「チケットはどう探せばいいのか」までは分かりにくいと感じるかもしれません。
この記事では、先行上映のしくみや一般公開・試写会との違いにくわえて、チケットの取り方や、行く前に知っておくと安心なポイントをまとめました。
先行上映とは?一般公開や試写会との違い

先行上映という言葉は聞いたことがあっても、「ふつうの公開と何が違うの?」「試写会とどう違うの?」と感じる方も多いと思います。ここでは、雰囲気やイメージなどを整理していきます。
先行上映の意味をかんたんに説明
先行上映とは、一言でいうと「正式な公開日より少し早く映画を見られる特別な上映」のことです。
たとえば一般公開が土曜日なら、その1週間前や数日前に、一部の映画館や特別な回だけ先に上映される、というイメージです。
先行上映だからといって内容がまったく違うわけではなく、基本的には同じ作品を、決められた人や回だけが早めに楽しめる仕組みだと考えると分かりやすいです。
ファンへのプレゼントや話題づくりの意味もあり、「いち早く体験したい人向けの特別なチャンス」として用意されていることが多いです。
一般公開との違い:公開の時期や上映回数
一般公開は、作品の公開日として大きく告知され、多くの映画館でいっせいに上映がスタートするタイミングのことですが、先行上映は、その一般公開より前に限定的に行われます。
上映される映画館の数が少なかったり、1日の上映回数が少なめだったりすることもよくあります。
また、先行上映は数日間だけの短い期間で終わることも多く、「その日を逃すともうやっていない」ということもあります。
反対に、一般公開が始まると上映館も回数も増え、より多くの人が気軽に見られるようになるという違いがあります。
試写会・完成披露試写会との違い
試写会は、映画の公開前に関係者や招待された人たちが作品をチェックするための上映、というイメージが強いです。
完成披露試写会になると、関係者だけでなく一般のお客さんも抽選などで招待され、キャストや監督が登壇することもあります。
ただし、これらは多くの場合「招待制」で、当選した人だけが参加できるスタイルが中心です。
それに対して先行上映は、通常の映画と同じようにチケットを購入して入ることができます。
つまり「誰でもお金を払えば参加できる早めの上映」という点が、招待制が多い試写会との大きな違いです。
舞台あいさつ付き上映や特別上映との違い
舞台あいさつ付き上映は、公開の時期に関係なく、キャストや監督がスクリーン前に立ってあいさつやトークをしてくれる特別な回のことです。
一般公開後にも行われることがありますし、先行上映と組み合わさって「先行上映+舞台あいさつ」という形になることもあります。
また、過去作のリバイバル上映や、応援上映などの特別上映もありますが、これは作品の公開タイミングよりも「楽しみ方」の特徴に重点がある企画です。
先行上映はあくまで「公開のタイミングが早い」という点が中心で、そのうえで舞台あいさつや応援上映など、別の要素が組み合わさることもある、という関係だと考えると整理しやすいです。
試写会・先行上映・一般公開の違いを一覧で比較
試写会・先行上映・一般公開のちがいを、一目で分かるように表にまとめました。
| 項目 | 試写会 | 先行上映 | 一般公開 |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 公開前に作品をチェックしたり、宣伝のきっかけにしたりする | 公開日より早く、一般の人に作品を体験してもらう | 多くの人に向けて、通常の上映として作品を届ける |
| 参加できる人 | 関係者や、応募して当選した人など招待された人が中心 | チケットを買えば、基本的に誰でも参加できる | チケットを買えば、誰でも参加できる |
| 料金 | 無料の招待制が多い(一部有料の場合もあり) | 有料(通常料金や特別料金) | 有料(通常の映画料金) |
| 行われる時期 | 一般公開より前(かなり前〜直前まで幅がある) | 一般公開より少し前(数日〜1週間前など) | 公開日以降 |
| 会場の数 | 限られた会場だけで行われることが多い | 一部の映画館や特定のチェーンで行われることが多い | 全国の多くの映画館で上映される |
| 特典など | 舞台あいさつやプレゼントが付くこともある | 特典配布や舞台あいさつが付くこともある | キャンペーンによっては来場者特典が付くこともある |
先行上映にはどんな種類がある?よくあるパターン

一口に先行上映といっても、実は中身はいろいろな形があります。
ここでは、映画ファンでなくても耳にする機会のある代表的なパターンを紹介し、「これはどんな雰囲気のイベントなのか」をイメージしやすくしていきます。
完成披露・ワールドプレミア型の先行上映
完成披露やワールドプレミア型の先行上映は、その作品のお披露目をかねた特別なイベントです。
キャストや監督がステージに立ち、撮影の裏話や作品への思いを語ってくれることも多く、「この日から作品が世の中に出ていく」という節目のような雰囲気があります。
会場も大きな劇場やホールが選ばれることが多く、ドレスアップした来場者が多い、華やかな場になることもあります。
このタイプはチケットが抽選だったり、応募制だったりする場合もあり、当たればとても貴重な体験ができる先行上映です。
公開前の週末に行われる一般向け先行上映
最近よく見られるのが、一般公開の1週間前や数日前の週末に行われる先行上映です。
これは、特定の映画館や劇場チェーンで、公開日より少し早く通常の料金で見られるケースが多いです。
雰囲気としては、ふつうの映画鑑賞に近く、いつものようにポップコーンを買って、友だちや家族とゆっくり座って楽しめます。
「公開日まで待ちきれない」「ネットでネタバレを見る前に、自分の目で見てみたい」という人にとって、現実的で参加しやすい先行上映の形だと言えます。
応援上映やトーク付きなどイベント型の先行上映
作品によっては、先行上映の時点から「応援上映」や「トーク付き上映」といったイベント型の回が用意されることもあります。
応援上映は、ペンライトや掛け声OKなど、ライブのような雰囲気で作品を楽しめるスタイルです。
トーク付き上映では、上映後にゲストが登場し、作品の感想や裏話を語ってくれます。
どちらも「映画をみる」だけでなく、「その場にいる人たちといっしょに楽しむ」要素が強く、より思い出に残りやすい体験になります。

ふだんとは違う空気の中で作品を味わいたい人には、こうしたイベント型の先行上映がぴったりです。
先行上映はどこで行われる?実施されやすい映画館
先行上映は、全国どこでも同じように行われるわけではなく、実施されやすい映画館には少し特徴があります。
たとえば、都心部の大きなシネコンや、作品の配給会社と関係の深い劇場、話題作をよく扱う映画館などです。
また、シリーズ作品や人気の高いアニメの場合、その作品をずっと応援している映画館で先行上映が行われることもあります。
地方でも、地域の中心となっている大型の映画館では先行上映が組まれることがありますので、気になる場合は、よく行く映画館の公式サイトやお知らせページをこまめにチェックしておくと見つけやすくなります。
先行上映チケットの取り方と予約のコツ

「行ってみたいけれど、チケットが取れるか不安」「どうやって探して予約すればいいの?」という方も多いと思います。ここでは、先行上映のチケットの基本的な買い方から、見逃さず予約しやすくするためのちょっとしたコツまで、順番にお伝えします。
先行上映のチケットを買う主な方法
先行上映のチケットの買い方は、ふつうの映画と大きくは変わりがなく主な方法としては、
- 映画館の公式サイトからのオンライン予約
- 劇場窓口での直接購入
- プレイガイドサイトからの販売
などがあります。
オンライン予約なら、席の位置を画面で確認しながら選べるので、前もって座席をおさえておきたい人に向いています。
劇場窓口で買う場合は、ついでにチラシやポスターを眺めて雰囲気を楽しめるのが良いところです。
作品によっては、コンビニ端末や電話予約に対応していることもあるので、自分の生活スタイルにあった方法を選べます。
抽選先行・ファンクラブ先行・プレリザーブのしくみ
人気の高い作品やイベント色の強い先行上映では、「抽選先行」「ファンクラブ先行」「プレリザーブ」といった言葉を目にすることがあります。
- 抽選先行:あらかじめ申込み期間が決まっていて、その期間内に応募した人の中から抽選で当選者が決まる仕組み
- ファンクラブ先行:公式ファンクラブの会員向けに一足早く予約枠を用意する形で、会員特典の一つとして行われる
- プレリザーブ:一般発売より早い時期に予約のチャンスがある先行受付のようなイメージ
これらは「申し込めば必ず取れる」というものではありませんが、一般発売よりも前にチャンスが増えるので、気になる作品がある場合は知っておくと心強い仕組みです。
チケット発売日やスケジュールのチェックのしかた
先行上映に行きたいときは、チケットの発売日や上映スケジュールを早めに知っておくことがとても大切です。
いちばん分かりやすいのは、作品の公式サイトや映画館の公式サイトを確認する方法で、多くの場合「ニュース」「お知らせ」などのページに、先行上映の日程や販売開始日時が掲載されます。
また、公式X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSをフォローしておくと、情報が更新されたときにタイムラインで知ることができます。
先行上映のチケットを取りやすくするコツ
人気の先行上映は、発売と同時にアクセスが集中してつながりにくくなることもあるので、少しでも取りやすくするための工夫として、事前に会員登録をすませておくことが挙げられます。
住所や支払い方法の入力を前もって終えておけば、発売開始後は座席を選ぶことに集中できます。
また、複数の上映回がある場合は、第一希望だけでなく第二・第三希望もあらかじめ決めておくと、第一希望が満席だったときにも、切り替えやすくなります。
アクセスが混み合う時間帯は、スマホだけでなくパソコンからも試してみるなど、一つの方法にこだわりすぎないことも、結果的にチケットを手に入れやすくするポイントです。
先行上映のメリット・デメリット

先行上映には「いち早く作品を楽しめる」という大きな魅力がある一方で、人によっては合わないと感じる点もあります。ここでは、良いところも気をつけたいところも合わせて知っておくことで、自分にとってちょうどいい付き合い方を見つけやすくしていきます。
先行上映ならではのうれしいメリット
先行上映のいちばんのメリットは、なんといっても「誰よりも早く作品を楽しめること」です。
公開前から話題になっている作品を、いち早く自分の目で見られると、特別な時間を過ごしたようなうれしい気持ちになりますし、先行上映限定の入場者特典やポストカードなど、ここでしか手に入らないグッズが配られることもあります。
一般公開が始まってからよりも客席に余裕があり、落ち着いた雰囲気で観られる場合もありますし、舞台あいさつやトーク付きの回なら、作品に関わった人の生の声を聞ける貴重なチャンスにもなります。

単に「早く見られる」だけでなく、「思い出に残る体験になりやすい」のが先行上映ならではの魅力です。
行く前に知っておきたいデメリットや注意点
一方で、先行上映にはあらかじめ知っておきたいポイントもあります。
- 上映される回数や映画館が限られているため、自分のスケジュールに合わないこともある
- 人気作品ではチケットが取りづらく、発売開始と同時に売り切れてしまうことも少なくない
- 料金が、特別興行として少し高めに設定される場合もある
さらに、早い時期に見たことで、周りと感想を共有できる人がまだ少なく、話せる相手が見つかりにくいと感じる方もいるかもしれません。
こうした点もふまえて、「それでも行きたい」と感じる作品なら、先行上映を選ぶ価値がより大きくなります。
先行上映がおすすめの人・一般公開が向いている人

先行上映は魅力的なイベントですが、誰にとっても必ずしもベストとは限りません。ここでは、「どんな人が先行上映に向いているか」「どんなケースでは一般公開のほうが気楽か」を整理しながら、自分に合った楽しみ方を考えるヒントをまとめます。
先行上映が向いている人の特徴
先行上映が特に向いているのは、
- 好きな作品やシリーズをできるだけ早く味わいたい
- 映画そのものをイベントとして楽しみたい人
です。
推しの俳優さんや声優さんが出ている作品、新作をいち早くチェックしておきたい映画ファンにとって、先行上映はとても魅力的な機会です。
また、舞台あいさつや特典配布など、その日ならではの体験を大切にしたい人にもぴったりです。
公開前の静かな雰囲気の中で、まだ情報が少ない状態の作品にじっくり向き合いたい人にとっても、先行上映は心に残りやすい時間になるはずです。
一般公開を待ったほうが気楽なケース
一方で、
- チケットの争奪戦や日程調整が負担に感じる
- 混雑やアクセス面で無理をしたくない
という場合は、一般公開を待つほうが気楽なこともあります。
一般公開が始まれば上映回数も増え、都合のよい時間帯を選びやすくなりますし、近くの映画館でゆったりと鑑賞できる可能性も高まります。
また、先行上映にこだわらず、口コミや感想が出そろってから見に行きたいタイプの方もいると思います。
その場合は、先行上映に参加しなくても作品を十分楽しむことができますので、自分のペースを大切に選ぶことがいちばんです。
「先行上映に行けなかったから損をした」というより、「自分のスタイルに合ったタイミングで楽しめた」と感じられるほうが、映画との付き合い方として心地よく続けやすいはずです。
先行上映のよくある疑問Q&A(FAQ)

先行上映に興味はあっても、「実際のところどうなんだろう?」と気になるポイントを、よくある質問の形でまとめました。
Q. 試写会と先行上映は同じもの?
試写会は、主に関係者や招待された人が公開前に作品をチェックするための上映で、応募して当たった人だけが入れることが多いです。先行上映は、公開日より早いタイミングで行われる有料の上映で、チケットを買えば誰でも参加できる点が大きな違いです。「招待制の試写会」「有料で一般向けの先行上映」と覚えておくと分かりやすいです。
Q. 先行上映と一般公開で映画の中身は変わる?
多くの場合、先行上映と一般公開で上映される本編の内容は同じです。作品によっては、先行上映だけ短いあいさつ映像や特別映像が付くこともありますが、「おまけが少し増える」イメージで、本編そのものが別物になることはあまりありません。特別バージョンか気になるときは、公式サイトやチラシに説明がないかチェックしてみると安心です。
Q.先行上映でもムビチケや前売り券は使える?
ムビチケや前売り券が使えるかどうかは、作品や映画館、先行上映の内容によって変わります。ふつうの回と同じように使えることもあれば、「先行上映では利用できません」と決まっている場合もあります。とくに特別料金や舞台あいさつ付きの回は対象外になりやすいので、公式サイトの案内や映画館の問い合わせ窓口であらかじめ確認しておくと安心です。
Q.先行上映に当日券だけで入れることはある?
先行上映でも、作品や会場によっては当日券が出ることがありますが、「必ずある」とは言い切れません。前売りでほとんど埋まってしまうこともあれば、空席が多くて当日にその場で買えることもあります。本当に行きたい回があるときは、事前予約をメインに考えつつ、「当日券があるか映画館に問い合わせてみる」という流れを頭の片すみに置いておくとよいでしょう。
Q.子ども連れや映画初心者でも先行上映を楽しめる?
先行上映は、作品が家族向けであれば、子ども連れでも楽しめることが多いです。ただ、応援上映など声出しOKの回や、夜の時間帯の上映は、小さなお子さんには少しハードルが高い場合もあります。映画にあまり慣れていない方は、まずは一般向けの落ち着いた先行上映から試してみると雰囲気をつかみやすくなります。対象年齢や上映時間をあらかじめチェックし、自分たちに合いそうかどうかを見て選ぶと安心です。
まとめ:先行上映で映画をひと足先に楽しもう
先行上映は、「公開を待ちきれない」というワクワクした気持ちをそのまま形にできる、ちょっと特別な映画体験です。
一般公開や試写会との違いを知っておくと、「これは自分に合いそう」「今回はふつうの公開日に行こう」といった選び方もしやすくなります。
一方で、日程が限られていたり、チケットが取りづらかったりすることもあるので、無理せず自分のペースで選ぶことが大切です。
先行上映に行くかどうかは人それぞれですが、「いつもより少しだけ早く」「いつもより少しだけ特別に」映画を味わってみたいとき、こうした機会を選択肢の一つに入れておきたいですね。
先行上映も一般公開も、どちらも映画を楽しむための選択肢のひとつとして、自分にしっくりくるタイミングで作品と出会えますように。