段ボールは同じ箱でも、ガムテープの貼り方ひとつで強度も見た目も大きく変わります。
この記事では、まずは基本の「H貼り」をわかりやすく解説し、さらに十字貼り・キの字貼り・米字貼りなどの補強パターン、失敗しないコツ、テープの種類選びまでまとめました。
これから引っ越しやネット発送をする方、職場で梱包を任された方でも、読んですぐ実践できる内容です。
段ボールにガムテープを貼る基本の考え方

段ボールの強度を最大限に活かすには、貼り方の基本を理解することが大切です。ここではまず、なぜ貼り方が重要なのか、そして使うテープの種類について整理します。
なぜ正しい貼り方が大切なのか
荷物を送る際、底抜けや側面の破れを防ぐためには、ただ貼ればよいわけではありません。段ボールの継ぎ目をきちんと覆い、荷重や衝撃に耐えられるようにテープを貼ることで、輸送中のトラブルが減ります。さらに見た目も整い、ラベルの貼り付けや開封作業がスムーズになります。
ガムテープの種類と特徴(紙・布・ビニール)
- 紙テープ:手で切りやすくコスパも良いですが、水気や湿気に弱いのが難点です。
- 布テープ:強度が高く、重い荷物や長距離輸送向きで、手切れも良いのが特徴です。
- ビニール(OPP)テープ:透明感があり見た目がきれいで、軽めの荷物やギフトにも向きますが、切るときはハサミが必要です。

用途に応じて選ぶことで作業効率と仕上がりが変わります。
段ボールの底を止める基本の「H貼り」

もっとも基本的で汎用性が高いのがH貼りです。ここでは初心者でも迷わず実践できる手順を紹介します。
H貼りのやり方と手順
「H貼り(エイチばり)」は、荷物用ダンボールを封をするときに、上から見たときガムテープがアルファベットの「H」の形になるように貼る方法です。
具体的には、
- まずダンボールの中央の合わせ目に沿って、まっすぐ縦方向に1本貼ります。
- 短い辺の両端(フラップの境目)を横方向にテープで貼ります。
この3本のテープが中央の縦と両サイドの横で「H」の形になるため、この呼び名があります。強度が上がり、輸送中にフタが開きにくい貼り方です。
角の処理をきれいに仕上げるコツ
角は特に力がかかる部分なので、テープが浮きやすい箇所です。貼る前に角を指で押さえて段ボールを整え、テープの端を角に沿わせるようにしっかり貼ると、見た目がきれいで剥がれにくくなります。
強度を高めたいときの貼り方バリエーション
重い荷物や長距離の輸送には、H貼りだけでは心配な場合があります。ここでは追加で補強する方法を解説します。
十字貼り(クロス貼り)の特徴と使いどころ

H貼りに加え、中央に十字になるようにテープを追加で貼る方法です。底面の中心が二重に補強されるので、重量物や底の抜けやすい古い段ボールに効果的です。
キの字貼りでさらに補強する方法

H貼りに斜めの補強を加え、文字の「キ」に見える形で貼る方法です。特に大きな箱や角に負荷がかかる荷物に向いています。
米字貼りで重たい荷物に対応する方法

底全体を米印状に覆う貼り方です。最も補強力が高く、重くて不安を感じる荷物や液体の入った箱などには安心です。テープは中央から放射状に貼るとズレにくくきれいに仕上がります。
失敗しないための注意点とテープの選び方

せっかく貼ったテープも、状況に合わないと剥がれたり強度が足りなかったりします。ここでは失敗を防ぐためのポイントをまとめます。
テープがはがれやすい時の原因と対処
貼る前に段ボール表面にほこりや湿気があると、テープが密着しにくくなります。作業前に軽く拭き取り、テープを貼ったあとには手のひらでしっかり圧着することで剥がれを防ぎます。
ケース別おすすめのガムテープの種類
軽い荷物なら紙テープ、普段使いなら布テープ、見た目を重視したいならビニール(OPP)テープが適しています。保管や輸送環境が湿気の多い場所では布テープか防水性のあるテープを選ぶと安心です。
最低限これだけ!Q&A(FAQ)

迷いやすいポイントを短く即答でまとめました。本文の詳しい手順と合わせて使うと、梱包の安定度がぐっと上がります。
Q:H貼りの基本は?どの順番で貼る?
A:中央の合わせ目にまっすぐ1本→短辺の継ぎ目2か所に横方向で各1本の順です。貼るときは軽く引っ張り、貼った直後に手のひらで10〜15秒圧着すると浮きにくくなります。
Q:重い荷物はどの貼り方が安全?
A:底はH貼りに十字を重ね、さらに米字貼りで全面を覆うのが安心です。角には短冊を重ねて“ひと押し”の補強を。中身のすき間も緩衝材でしっかり埋めて底抜けを防ぎます。
Q:雨や多湿の日はどう貼ればいい?
A:作業前に箱の表面を乾いた布で拭き、布テープか耐水タイプを使用。外周を1周する帯と、底・フタの継ぎ目に短冊の重ね貼りを追加。最後はいつもより丁寧に圧着します。
Q:再利用段ボールでテープが効かないときは?
A:粉っぽさや毛羽立ちが原因です。貼るラインに細い“下地の帯”を先に貼ってから本貼りすると密着が改善します。へこみは内側から手でならし、段差を減らしてから貼ります。
Q:紙・布・ビニール(OPP)テープはどう選ぶ?
A:軽量物や手切れ重視は紙、総合的な強度と作業性は布、見た目や直進性重視はOPPが目安。湿気や重量があるなら布や耐水タイプが安心です。迷ったら布を基準にすると失敗が減ります。
Q:発送前に最低限チェックするポイントは?
A:底の継ぎ目が完全にふさがれているか、角やフタの浮きがないか、ラベル面に段差がないかの3点。仕上げに全テープを手のひらで一周押さえて、圧着をもう一度行えば安心です。
まとめ:状況に合ったガムテープの貼り方で安心梱包
梱包はテープの貼り方次第で強度も作業効率も変わります。
基本は底・上面ともに「H貼り」。これで多くの荷物は十分ですが、重い荷物や長距離輸送では十字・キの字・米字貼りを組み合わせると安心です。
重い・長距離・雨天が想定されるなら、十字貼り→キの字貼り→米字貼りの順に補強を足すと安心度が上がります。
角や側面の力がかかる位置は、短冊で“ひと押し”の補強を。見た目もきれいに仕上がります。
テープ選びは用途で決めると失敗が減ります。手早さと強度のバランスは布、見た目重視や軽量物はビニール(OPP)、手切れ・リサイクル性なら紙が目安です。
最後は「圧着」と「最終チェック」。貼った直後に手のひらで10〜15秒押さえ、底の継ぎ目・角・上面の浮きがないかを30秒で確認すれば、輸送中のトラブルはぐっと減らせます。
状況に合わせて貼り方を選べば、誰でも安定した“はがれない梱包”ができます。