「あれ、キムチが酸っぱい…?」と感じたことはありませんか。
発酵食品であるキムチは、保存しているうちに酸味が強くなることがあります。
捨てるのはもったいないけれど、そのままでは食べにくい――そんなときに試せる対処法があります。
この記事では
- 酸っぱくなった原因
- すぐできる酸味の和らげ方
- 食べやすく変えるレシピ
- 再発を防ぐ保存のコツ
までまとめました。
家にある調味料で手軽にできる工夫ばかりなので、今日の食卓にもすぐ取り入れられます。
なぜキムチは酸っぱくなる?原因を先に押さえる

キムチの酸っぱさは、時間とともに発酵が進むことで出てくる自然な味の変化ですが、保存方法を見直すだけでも、酸味の出方(発酵の進み)は落ち着きやすくなります。
ふたの開け閉めが多い、空気に触れる時間が長い、保存温度が高め、といった条件が重なると酸味は強くなりやすくなりますが、酸っぱいキムチが好きという人も多く、韓国では熟成が進んだキムチ(ムグンジ)をあえて料理に使う文化もあります。
酸っぱい=悪い状態とは限らないので、酸っぱいキムチが苦手な方はこれから紹介する「まろやかに整える方法」か「酸味を活かすレシピ」から、好みに合わせて選んでみてください。
キムチが酸っぱいときの酸味を消す方法(すぐできる対処)
ここでは、家にある調味料で手早く試せる方法をまとめます。どれも入れすぎると味のバランスが崩れやすいので、少量から様子を見て調整するのがコツです。
みりんでやさしい甘みを足す
みりんは角のある酸味をやわらげ、味に丸みを出してくれます。
刻んだキムチ小鉢1杯(約80〜100g)に対して、小さじ1/2ほどを目安に、まずは少なめから混ぜてください。
和えるだけでも変化を感じやすいですが、軽く炒めるとみりんの香りが立ち、酸味のとがりがさらに落ち着きます。砂糖よりも味が単調になりにくいのが良さですが、甘くなりすぎたと感じたら、しょうゆを数滴たらすと全体がしまります。
牛乳・豆乳でまろやかにする
乳製品や豆乳のコクが酸味を包み込み、食べやすくします。
キムチ100gに対して大さじ1〜2の牛乳または豆乳を目安に、サッと絡めるか、炒め物やスープに加えてください。加熱するととろみが出て、口当たりがやさしくなります。
牛乳はコクがしっかり、豆乳はさっぱりめに仕上がります。味がぼやけたら、塩やしょうゆをひとつまみ加えてバランスを整えましょう。
食用の重曹をほんの少量だけ使う
重曹は弱アルカリ性で、強い酸味をやわらげるはたらきがあります。使いすぎると独特の苦みや風味が出やすいので、食用の重曹をごく少量の耳かき1〜2杯からスタートしてください。
炒め物やスープなど、加熱する料理で使うと違和感が出にくくなります。混ぜたら一度味見をして、足りなければほんの少しだけ足す——この「本当に少しずつ」が失敗しないコツです。
ごま油・マヨネーズなど油分のある調味料と和える
油分は酸味の角をやわらげ、コクをプラスします。
ごま油なら数滴から、小さじ1/2を目安に。香りが立って食欲をそそります。マヨネーズは小さじ1〜2をキムチ100gに混ぜると、まろやかで食べやすくなります。
味が重く感じるときは、酢ではなく少量のしょうゆや黒こしょうでキリッとさせるとバランスが整います。
酸っぱくなったキムチの救済レシピ
加熱すると酸味がまるくなり、うまみに変わっていきます。家にある材料で作りやすいものを中心に、使い切りやすいレシピを紹介します。
豚キムチ|酸味が旨みに変わる定番

豚こまや薄切り肉をサッと炒め、キムチを後から加えて軽く火を通すだけ。
肉の脂とキムチの酸味が合わさり、コクのある味になります。ごま油を少量使うと香りが良くなり、酸味の角もやわらぎます。仕上げにしょうゆを数滴たらすと、味がまとまりやすくなります。玉ねぎやニラを足すと甘みや香りが加わり、さらに食べやすくなります。
キムチスープ・チゲ|煮ることで味の角を取る

水やだしでのばし、豆腐、ねぎ、きのこなどと一緒に煮ます。
煮る時間が少し長くなるほど酸味はやわらぎ、じんわりとしたうまみに変わります。味がぼやけたら、しょうゆや味噌を少量ずつ足して調整してください。
仕上げにごま油を少したらすと、香りとコクが加わり満足感が出ます。
キムチチャーハン|香ばしさで酸味を和らげる

フライパンで油を熱し、刻んだキムチとベーコンやツナを先に炒め、香りを出してからご飯を入れます。
しっかりほぐしながら焼きつけるようにすると香ばしさが出て、酸味が気になりにくくなります。
仕上げにしょうゆを鍋肌に少量回しかけると、香りが立ってまとまりのよい味になります。半熟の目玉焼きやチーズをのせると、コクでさらにまろやかに。
キムチを食べるときの注意点

強い異臭、カビ、糸を引くような状態、容器のふくらみなど、見た目やにおいがおかしいと感じた場合は絶対に無理に食べないでください。
開封後は清潔な箸やスプーンを使い、なるべく早めに食べ切りましょう。
酸っぱくなりにくくする保存のコツ
ちょっとした工夫で酸っぱくなりにくくなります。空気に触れる時間をできるだけ減らし、温度変化が少ない場所で保存するのがポイントです。
空気をしっかり抜いて密閉する
容器の中に空間が多いと空気に触れる面が増え、発酵が進みやすくなります。
- 小さい容器に分ける
- 袋なら空気を押し出してから口を閉じる
などできるだけ空気に触れないよう密着させて保存しましょう。
取り分ける量だけ別容器に移しておくと、開け閉め回数が減って風味が落ちにくくなります。
清潔な箸・スプーンを使う
食卓用の箸をそのまま容器に入れると、調味料や水分が混ざりやすくなります。
キムチ専用に清潔な箸やスプーンを用意しておき、使ったらすぐ洗ってよく乾かしてから次に使うと、においや味の移りを防げます。
冷蔵庫の温度変化が少ない場所で保存する
冷蔵庫の開け閉めが多いドアポケットは温度が上がりやすく、発酵の進みが早くなることがあります。
棚の奥など、比較的温度が一定の場所に置くのがおすすめです。
買ってきたらなるべく早く冷蔵庫に入れ、長く出しっぱなしにしないようにしましょう。
冷凍して長持ちさせる方法
すぐに食べきれないときは、冷凍保存もできます。
水分が多いためそのまま食べると食感が変わりますが、炒め物やスープなどの加熱料理に使う分には問題ありません。
1回分ずつ小分けにして平らにし、密閉袋に入れて空気を抜き、冷凍庫で保存します。使うときは凍ったまま調理に加えればOKです。

味の変化を抑えたい場合は、冷凍でも早めに使い切りましょう。
やりがちなNGとコツ(効果が出にくい・やりすぎ注意)
「効きそう」と思って多めに入れると、かえって風味が落ちることがあります。少量ずつ、味見をはさみながら調整するのがうまくいくコツです。
重曹の入れすぎは風味を損ねやすい
重曹は酸味をやわらげますが、入れすぎると苦みや独特のにおいが出ます。ごく少量から始め、混ぜたらすぐ味見をして止めどきを見つけましょう。粉が残らないように、加熱する料理で使うと違和感が出にくくなります。
砂糖の入れすぎは味が重くなる
砂糖は手軽ですが、多いとべたっとした甘さになり、キムチの香りがぼやけます。まずは小さじ1/2ほどから。みりんやしょうゆ、ごま油などを少しずつ組み合わせると、甘さを強くしすぎずに整えられます。
酸っぱいキムチの疑問Q&A(FAQ)

酸っぱいキムチについて疑問に思いやすいことを短くまとめました。
Q.酸っぱいキムチは腐ってる?見分けの目安はある?
酸っぱい=腐っている、とは限りません。キムチは発酵食品なので、時間がたつと酸味が強くなることがありますが、異臭、カビ、どろっと糸を引くような状態、容器のふくらみなどが見られる場合や、少しでも違和感や不安があるときは絶対に食べず処分しましょう。
Q.加熱すれば酸っぱさは消える?どの料理が向いている?
完全に消えるわけではありませんが、炒めたり煮たりすると角がとれて食べやすくなります。豚キムチ、チャーハン、スープやチゲなど、油やだしのうまみがある料理が向いています。味が薄いと感じたら、しょうゆや味噌を少量ずつ足して整えてください。
Q.冷凍できる?解凍後はどんな使い方が合う?
冷凍は可能ですが、水分が出て食感が変わります。解凍後はそのまま食べるより、炒め物やスープなどの加熱料理に使うと違和感が少なくなります。小分けにして平らに冷凍しておくと、必要な分だけ取り出しやすいです。
まとめ|キムチが酸っぱくなっても工夫次第でおいしく変わる
キムチが酸っぱくなっても、甘み・乳(豆乳)・油分・重曹など「少量ずつ試す」ことで食べやすく整えられます。
みりんや牛乳、豆乳、油分などを少し加えるだけで酸味がやわらぎ、炒めたり煮たりするとまろやかなうまみに変わります。
見た目やにおいに違和感があるときは無理せず、清潔な道具と密閉保存を心がけるだけでも次の酸っぱさを防げます。
ちょっとした工夫で、酸っぱくなったキムチも「もったいない」から「おいしい」に変えられるので味見をしながら、自分の好みに合わせて楽しんでくださいね。