12月は年の終わりを迎えるにあたり、多くの人にとって特に忙しい月です。
日本では「師走」と呼ばれることもあり、その名の通り、多くの人が駆け足で過ごしますが、12月には、新年を迎える準備や様々な年末の行事が重なります。
また、12月にはクリスマスや忘年会といった文化的なイベントや記念日が多く、それぞれに独自の風物詩を楽しむことができます。
この記事では、12月ならではのイベントや行事をピックアップし、それぞれの意味や背景をお届けします。
12月7日ごろ:大雪(たいせつ)
二十四節気のひとつである大雪(たいせつ)です。
寒さが一段と強まり、多くの場所で雪が積もり始め、冬本番の到来と共に年末に向かうとされている時期を表します。

12月8日:針供養
針供養は、西日本・東日本などの地域によりますが毎年12月8日、または2月8日か両日に日本の神社やお寺で行われる行事です。
東日本地域では2月8日、西日本地域では12月8日に行われることが多いようです。
この日には、裁縫で使い古した折れたり曲がったりした針を持っていき、針に感謝の意を表しながら裁縫の技術向上を祈願します。
長く使われてきたこれらの針は、最終的に豆腐やこんにゃくのような柔らかい物に刺して休ませ、穏やかに使命を全うしたことを感謝します。
針供養は単に古い道具を処分するのではなく、その針に敬意を払い、裁縫という手仕事を大切にする心を表す行事とされています。
12月8日:成道会(じょうどうえ)
成道会(じょうどうえ)は12月8日にお祝いされる日です。
この日は、仏教の創始者であるお釈迦様が悟りを開いた日として知られています。
お釈迦様は「仏陀」とも呼ばれ、これは「悟りを開いた人」という意味ですが、35歳で悟りを開いたとされ、この日は「お悟りの日」や「臘八会(ろうはちえ)」とも呼ばれます。
この日には、日本国内外の多くの寺院で法要が行われます。
12月13日:正月事始め・煤(すす)払い
正月事始めは12月13日に行われ、お正月を迎えるための準備を始める日です。
この日、伝統的に行われる「煤払い」というのは、家や寺社をきれいに掃除して煤や汚れを落とすことを言います。
今では、この煤払いの風習が家庭での大掃除として引き継がれています。
また、昔は「松迎え」という行事もあり、お正月の飾りとして特別に松を取りに行く習慣がありましたが、この風習は現在ではほとんど行われなくなっています。
12月22日ごろ:冬至

冬至は毎年12月22日ごろに訪れ、一年で一番日が短く夜が長い日です。
この日は春分、夏至、秋分と並び、一年の節目として特に重要な日とされています。
冬至には古くから伝わる方法で寒い冬を乗り切るために、かぼちゃを食べたり、ゆずを入れたお風呂に入ります。
12月25日:クリスマス
日本でクリスマスを祝う習慣は、1552年に始まったと言われています。
もともとはイエス・キリストの誕生を祝う行事でしたが、今では世界中で楽しまれるイベントになっています。
クリスマスシーズンには、クリスマスツリーを飾ったり、クリスマスケーキやチキンなどの食事を楽しんだりする家庭が多く見られます。
子供たちがサンタクロースからプレゼントを楽しみにしている日でもありますね。

12月28日:仕事納め

1873年から法律で12月29日から1月3日まで休暇とされており、12月28日がその年の業務最終日となっています。
カレンダーの曜日の並びで12月28日が土日になるときはその前日の金曜になります。
官公庁や民間企業では、年末に「御用納め」として、その年の最後の業務を終えますが多くの民間の企業でも「仕事納め」として一年の仕事の最後の日となります。
働いている人はいよいよ1年の終わりという実感がわいてきます
12月31日:大晦日(おおみそか)
大晦日とは年末の最後の日のことを言います。
昔の日本では、月の終わりを晦日(みそか)と呼んでいましたが、その中でも1年の最後の日を特別に「大晦日」と呼びました。
大晦日は新しい年を迎える準備の日でもあり、この日には年神様を迎えて祝う伝統があります。
除夜の鐘をついたり、テレビで年越し番組を見たりするのが一般的ですし、多くの人が故郷へ帰省して親族と時間を過ごし、日本中で新年を祝うカウントダウンイベントが開催されます。
紅白歌合戦
紅白歌合戦は、1945年に戦後の日本で「紅白音楽試合」という名前のラジオ番組から始まりました。
今でも大晦日といえば紅白歌合戦と思い浮かべる方も多いのではないのでしょうか。
除夜の鐘
「除夜(じょや)」とは大晦日の夜のことを指します。
「除夜の鐘」は除夜に鳴らす鐘の音で一年間の反省をして煩悩を消し去り、新年を清らかな心で迎える準備をするという意味があります。
年越しそば

大晦日に食べる「年越しそば」は、健康で長生きを願って縁起を担ぐための伝統的な食べ物です。
この習慣は江戸時代からあり、細くて長いそばは健康長寿の象徴とされています。
また、そばは切れやすいので、「一年の悪かったことを断ち切る」という意味合いも持ちますが、腰が曲がるほど長寿でありますようにという願いもかねてえび天を添えたりもします。
12月その他の行事・イベント・暦の日
以前は祝日だった上皇陛下の御誕生日や、日程が決まっているわけではなくても12月に行われることはあるので見ていきましょう。
12月23日:上皇陛下の御誕生日
2019年5月1日、日本は「平成」から「令和」へと元号が変わり、新たな天皇が即位されました。
前の天皇であられた上皇陛下が生前退位されたことに伴い「天皇誕生日」という祝日は、新天皇の誕生日である2月23日が新しい祝日として定められました。
一方、前の天皇であられた上皇陛下の誕生日である12月23日は、今はもう祝日ではありません。
大掃除

大掃除は昔、煤払い(すすはらい)として知られていました。
これは、お正月を迎える準備として家中のすすや汚れを掃除する伝統的な活動でした。
しかし、現代では家庭で火を使うことが少なくなったため、この煤払いは一般的な大掃除に置き換わりました。
大掃除は通常、12月の中旬から下旬にかけて行われ、日ごろ手が届かないところも掃除をして新年をきれいな状態で迎えるようにします。
12月下旬:歳の市
歳の市は、12月の終わりに開かれる市場で、新年を迎える準備のために様々なお正月用品や縁起の良い物を手に入れることができます。
この市場は、年末のお祭りムードを盛り上げる場所としても知られていて、大勢の人々が集まり新年の飾りつけやおせち料理に使う食材など、新年を迎えるための買い物をすることができます。
餅つき

鏡餅やお雑煮用などお正月用としてお餅を準備します。
多くの家庭では12月中旬に餅つきを行い、年末に向けて忙しくなる前にこれを済ませる家庭が多いです。
忘年会
忘年会は、一年の終わりにその年の労をねぎらい楽しむための宴会で、職場や友人同士で行われることが多いです。
この伝統は室町時代に始まり、詩や踊りを楽しむ集まりが元になっています。
時が経つにつれ、特に江戸時代には上流階級で年末を楽しむ祭りとして発展し、現代でも日本の年末の風習として定着しています。
お歳暮

お歳暮は日ごろお世話になっている方への年末の挨拶として贈られます。
関東では12月初旬から25日まで、その他の地域では13日から25日までが一般的な送り時ですが、最近はその時期について厳密ではなくなっています。
それでも、12月25日までに届くよう配慮するのが好ましいとされています。
12月の暦カレンダーを彩る行事とイベント!由来や意味も解説のまとめ
12月は師走といわれるそのままのようにイベントがたくさんあってあっという間に過ぎ去ってしまいます。
- 12月7日ころ:大雪(二十四節気)
- 12月8日:針供養
- 12月8日:成道会(じょうどうえ)
- 12月13日:正月事始め・煤(すす)払い
- 12月22日ごろ:冬至
- 12月23日:上皇陛下のお誕生日
- 12月25日:クリスマス
- 12月28日:御用納め・仕事納め
- 12月31日:大晦日
- 12月下旬:歳の市
12月後半になると学生は冬休み、クリスマスそして社会人は仕事納めを迎えあわただしくもあり楽しみな月になりますね。
クリスマスが終わるとあっという間にお正月です。
行事やイベント以外にも大掃除や餅つきなどすることもたくさんですが、新しい年を迎える準備もしっかりやっていきたいものですね。