春が近づき、新しい季節が始まる時期を表す節気の清明(せいめい)です。
この季節は日本各地で桜が満開になり、多くの人々がお花見を楽しむ時期でもあります。
自然の美しさがあふれる時期を表し、人々がその美しさを心から楽しむことができる時期「清明(せいめい)」です。
今回は「清明」という節気がどのような意味を持ち、どんな背景があるのかや「清明」の時期に旬を迎える食べ物や花についてをご紹介します。
- *この記事からわかること*
- ・清明とはどのような時期?
- ・今年の清明はいつ?
- ・清明の時期に旬を迎える食べ物や花は?
春の花が咲き誇る!清明(せいめい)とは
清明(せいめい)とは、二十四節気の中は5番目であり、春の5番目に位置する時期で、次に訪れる穀雨(こくう)へと続きます。
この季節には、多くの植物が新たな葉をつけ始め、春の花々が華やかに咲き誇り、鳥たちが空を自由に飛び回る姿が見られます。
日本の様々な場所で桜の花が満開になり、人々がお花見を楽しむことができるのも、この時期ならではの光景です。
自然界では鳥や虫も活動を活発化させ、新しい生命が溢れる季節となります。
また、この時期は新しい学校や職場への入学や入社など、新しい環境への変化や始まりを迎える人々が多いのも、大きな特徴の一つです。
清明(せいめい)の期間
清明は、だいたい毎年4月5日頃で、次の節気である「穀雨(こくう)」までの約15日間がその期間です。
2026年:4月5日(~4月19日まで)
2027年:4月5日(~4月19日まで)
※ちなみに2024年は4月4日(~4月18日まで)でした。
清明(せいめい)にに楽しむ旬のもの
清明の時期を実感できるような行事や味わえる食べ物、見頃を迎える花をご紹介します。
清明期間の行事やイベント
清明(せいめい)の時期に行われる主な行事やイベントです。
灌仏会(かんぶつえ)
「花祭り」とも呼ばれる「灌仏会」はお釈迦様の誕生日とされている毎年4月8日に日本中の多くのお寺で行われ、お釈迦様の誕生日をお祝いします。
御清明(ウーシーミー)
沖縄県には「ウーシーミー祭り」と呼ばれる独特な行事があります。
これは沖縄固有のお墓参りの風習であり、「清明祭」とも呼ばれ、日本のお盆やお彼岸に似ている春の清明の時期に行われる文化的な行事です。
御清明(ウーシーミー)は18世紀頃に中国から沖縄に伝わり、中国の祝日で「清明節(チンミンジエ)」として祝われるお墓参りや自然を楽しむ風習が起源です。
沖縄では、清明の期間に合わせてお墓の掃除やメンテナンスを行い、先祖への敬意を表し、家族や親戚が集まりお墓参りをしてから共に時間を過ごします。
沖縄のお墓の前には食事を楽しむための広いスペースが設けられており、ピクニックのような雰囲気で楽しむことができ伝統的な料理と共に、沖縄伝統の三線の音楽やダンスで盛り上がることもあります。
春の高山祭(山王祭)
岐阜県の高山市では、毎年4月の中旬に「春の高山祭」と称される華やかなお祭りが行われます。
このお祭りでは、精巧な装飾が施された美しい屋台が街中を練り歩き、数多くの観光客でにぎわいます。
屋台には、繊細な動きをするからくり人形が取り付けられており、その技術力は非常に高い評価を受けています。
このお祭りは約400年前に始まったとされており、この時期には岐阜県の桜の名所でも桜が満開になり、訪れる多くの人々が春の到来を感じながらお祭りを楽しんでいます。
清明に楽しむ季節の食材
清明を感じることのできる食材はどういったものがあるのか見てみましょう。
かつお(初ガツオ)

カツオは年に2回、春と秋に旬を迎えることで知られています。
春の4月から5月にかけて水揚げされるカツオは「初ガツオ」と呼ばれ、その鮮やかな赤色と脂の少なさ、さっぱりとした味わいが特徴で、特に「たたき」にして食べると非常に美味しいです。
秋に旬を迎える9月から11月にかけて水揚げされるカツオは「戻りガツオ」と呼ばれています。
ニラ
一年中手に入るニラですが、春に収穫されるニラは、その香りや甘みが一層際立ち、茎も葉も柔らかく特に3月から5月の春の間は収穫量が増え、旬を迎えるとされています。
清明の時期の花々とその見頃
清明の時期に見頃を迎えるおすすめの花をいくつかご紹介します。
桜
桜の花は場所や種類によって開花時期に違いがありますが、一般的には3月の半ばから5月の初め頃までが見頃とされています。
春が暖かい年には桜の花が早く咲き、その年の天候によっては花が満開になるまでの期間も変わってきます。
桃の花
桃の花は、3月の中頃から4月の終わり頃にかけて開花することが多いです。この時期には、
よく知られている桜の一種であるソメイヨシノよりも少し早く、とても美しく見える時期があります。
モクレン(木蓮)

3月の終わりから4月の終わり頃にかけて花を咲かせます。
街路樹や公園など、身近な場所にも植えられている木蓮の花の色は白:白木蓮(ハクモクレン)をはじめ薄ピンクや濃いピンクなどの品種があります。
開花してから楽しめる期間が約3日から4日で散り始め、非常に短いことが特徴です。
ユキワリソウ(雪割草)
雪割草は、2月の終わりから5月の始めにかけて開花し、4月初旬までが特に美しい花を見ることができる時期です。
チューリップ
チューリップには、開花時期が早い種類、中期の種類、遅い種類があり、それぞれが異なる時期に開花します。
早咲きのチューリップは3月の終わりから4月の終わり頃、中咲きのチューリップは4月の中旬から5月頃、遅咲きのチューリップは4月の終わりから5月にかけてが開花期間となります。
春の息吹を感じる清明(せいめい)!意味や旬の食べ物のまとめ
清明の季節は、冬の冷たい空気が和らぎ、植物が新しい葉を一斉に芽吹き始める時期で、特に桜をはじめとする春の代表的な花々が美しく咲き誇ることで知られています。
晴れた日には、暖かな日差しのもとで過ごすのが心地よく、多くの方がお花見を楽しまれます。
春は新鮮な山菜を楽しむことができる季節でもあり。特に、この時期には初ガツオが注目され、その引き締まった身とさっぱりとした味わいの新鮮な初ガツオは香り高い薬味とともに「たたき」にして食べるのがおすすめです。
花々が満開になり、昆虫が活動を始め、ツバメが帰って来て、空気が湿り、時には虹が見られるなど、自然が生き生きとして美しい季節でもあります。
春の豊かな自然を五感で感じ取り、ゆっくりとその美しさを楽しみたい清明の時期ですね。
