「出入り」という言葉を見て、「でいり」と「ではいり」のどちらで読むのか迷ったことはありませんか?
結論からいうと、「でいり」と「ではいり」はどちらも正しい読み方ですが、使われやすい場面には少し違いがあります。
「でいり」は幅広い意味で使われ、「ではいり」は人や物が実際に出たり入ったりする動きを表すときに使われやすい読み方です。
この記事では、「出入り」の読み方の違いと使い分けを、身近な例文とともに解説します。
| 読み方 | 使い方の目安 | 例 |
|---|---|---|
| でいり | 幅広い場面で使える | 人の出入り・出入り業者 |
| ではいり | 出たり入ったりする動きを表しやすい | 自由に出入りする |
「出入り」は「でいり」「ではいり」のどちらも正しい
「出入り」には「でいり」と「ではいり」の2つの読み方があり、どちらか一方が間違いというわけではありません。
デジタル大辞泉では、「でいり」と「ではいり」の両方が見出しとして掲載されています。
たとえば「人の出入りが多い」という文章は、「ひとのでいりがおおい」「ひとのではいりがおおい」のどちらでも読むことができます。
「でいり」と「ではいり」の違い
「でいり」と「ではいり」は意味が重なる部分も多く、はっきり分けられない場面もあります。ここでは、2つの読み方が使われやすい場面を比べます。
「でいり」は幅広い意味で使われる
「でいり」は、人や物が出たり入ったりすることだけでなく、仕事で何度も訪れることや、お金の収入と支出、人数の増減などにも使われます。
「会社に出入りする」は、その会社へ一度入って出てきたという意味だけでなく、仕事や付き合いで何度も訪れているという意味もあります。
このように、「でいり」は実際の動きだけでなく、人との関わりやお金、人数の変化まで幅広く表せる読み方です。
「ではいり」は出たり入ったりする動きを表しやすい
「ではいり」も、基本的には「でいり」と同じく、出たり入ったりすることを表します。
精選版 日本国語大辞典では、「ではいり」は「でいり」よりも話し言葉に近い表現と説明されています。
特に、人や物が実際に出たり入ったりする様子を表す会話で使われます。ただし、「でいり」との間にはっきりした使い分けがあるわけではありません。
「でいり」と「ではいり」の使い分けを例文で確認
どちらで読むか迷ったときは、「出入り」が何を表しているのかに注目すると選びやすくなります。ここでは、身近な例文を使って場面ごとの違いを紹介します。
「人の出入りが多い」はどちらでも読める
「人の出入りが多い」は、「でいり」「ではいり」のどちらでも読むことができます。
- この店は人の出入りが多い
- 休日は駅を利用する人の出入りが増える
説明文では「でいり」と読むことが多く、会話では、人が入ったり出たりする様子を表して「ではいり」と読むこともあります。
「出入り業者」「会社に出入りする」は「でいり」が一般的
仕事などで決まった会社や家をたびたび訪れることを表す場合は、一般に「でいり」と読みます。
- 出入りの業者に修理をお願いする
- 以前からこの会社に出入りしている
- 取引先へ出入りする機会が増えた
「出入りの業者」は、建物の中へ入ったり外へ出たりする動きよりも、その会社や家と継続して仕事上の付き合いがあることを表しています。
そのため、「でいりのぎょうしゃ」と読むのが一般的です。
人や空気の動きを表す場合は「ではいり」と読むこともある
ドアや窓などを通って、人や空気が入ったり出たりする場面では、「ではいり」と読むことがあります。
- 裏口から自由に出入りできます
- 人が出入りしやすいように通路を広げました
- 換気のため、空気が出入りする場所を作ります
このような場面でも「でいり」と読めるため、どちらか一方に決まっているわけではありません。
お金や人数の出入りは両方の読み方が使われる
「出入り」は、お金の収入と支出や、人数が増えたり減ったりすることにも使われます。
- 年末はお金の出入りが多くなる
- 参加者には多少の出入りがある
- メンバーの出入りがあって人数が変わった
これらは「でいり」「ではいり」のどちらでも読むことができます。
ただし、読み方に迷った場合は、幅広い場面で使われる「でいり」と読んで問題ありません。
疑問に思いやすいことQ&A(FAQ)
「出入り」を含む言葉には、読み方がほぼ決まっているものもあります。ここでは、「出入り禁止」と「出入り口」の読み方を取り上げます。
Q.「出入り禁止」は何と読みますか?
「出入り禁止」は、一般に「でいりきんし」と読みます。
店舗や施設などへ入ることを禁止する意味で、「出禁(できん)」と略されることもあります。
Q.「出入り口」は「ではいりぐち」とも読みますか?
「出入り口」は、一般に「でいりぐち」と読みます。「出入口」と書く場合も読み方は同じです。
「ではいりぐち」という読み方は、通常は使われません。
「出入り」の読み方と使い分けまとめ
「出入り」は、「でいり」「ではいり」のどちらで読んでも間違いではありません。
- 「でいり」は幅広い意味や場面で使える
- 「ではいり」は出たり入ったりする動きを表しやすい
- 「人の出入りが多い」はどちらでも読める
- 「出入り業者」は「でいり」が一般的
- 「出入り禁止」は「でいりきんし」、「出入り口」は「でいりぐち」と読む
「出入り」の読み方に迷った場合は、幅広い場面で使われる「でいり」を選べば問題ありません。人や物が出たり入ったりする動きを会話で伝えるときは、「ではいり」と読むこともできます。
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